カリグラフィーをしていて困るのは本。日本語版ってあんまりないからどうしても洋書。
洋書がお手軽に、一番手に入るのはそう、アマゾンさん。だけど、ひとつ欠点が・・・。
中身が立ち読みできん！！そんなお悩みを抱えている同志の皆様の参考になればと思いまして
うすいが持っている本だけでもご紹介したいと思います。
コメントはお世辞抜きなので、辛口です。

そして、洋書を購入するうえで、うすいがポイントにしている
・見本文字・絵が綺麗かどうか　
・写真・絵が多い
（文字が少なくて英語が読めなくても損しないかということ）
という２つの条件を無星〜星３つで分かりやすく採点しました。
そちらもご購入の参考にしてもらえれば幸いです。

ちょっと増えてきたのでページを分けました。
こちらは参考になりそうな見本帳や画集等の本をご紹介してます。

Full-Color Illuminated Initials CD-ROM and Book (Dover Full-Color Electronic Design)
	説明はありません。装飾アルファベットやボーダーの見本帳です。 ケルトから時代順に並んでいますが、 アルファベットは全てがあるわけでなく、 適当にピックアップしていると思います。 作品でこの時代の装飾を使いたいとの 明確な意思がなければ使わないかも・・・ フルカラーだけど、色が褪せた感じで、 その時代の色を忠実に再現していないので、 そこもマイナス要因。 お財布が潤っていたら買って下さい。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Ornamental Letters
	文字の説明はなく、お花や装飾イラストが簡単な説明と共に描かれています。 面白いのはモノグラム。普通は組み合わさっているけど、 紐で結んであったり、元素記号？みたいのもあったりして いいヒントになると思います。 が、肝心のイラストがおそろしく雑なので、 美しいものを求める方は購入は止めたほうがいいでしょう。 後ろにテンプレートが付いてますが、でかすぎるので、 縮小印刷して使ったほうが良さそうですね。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Illuminated Initials in Full Color: 548 Designs (Dover Pictorial Archive Series)
	文字の説明文はありません。色々な時代の写本から装飾文字を アルファベット順に集めてきた本です。 写本装飾がお好きな方は持っていても損はないと思います。 どうせだったらボーダーなんかも載せて欲しかったんですが、 それは贅沢かな。フルカラーで印刷も綺麗です。 アルファベット順には並んでいますが、時代順には並んでいません。 ガチガチな写本装飾作品を作るときには装飾の時代と文字が合うかどうか 考えて選ぶ必要があると思います。お気を付け下さい。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Masterpieces of Illuminated Letters and Borders (Dover Pictorial Archive Series)
	実はこの本、一番上でご紹介している Full-Color Illuminated Initials CD-ROM and Bookと 内容がほぼ同じです。こちらの本のほうが少し記載されているモノが 多いかな？それとＣＤーＲＯＭが付いてないです。 ＣＤ−ＲＯＭが要らないのらこちらをお勧めします。 印刷もこちらの方がマシでした。 時代順に並んでいますが、全てのアルファベットの記載はありません。 が、ボーダーや枠装飾が載っていますよ。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

1001 Illuminated Initial Letters: 27 Full-Color Plates (Pictorial Archives)
	表紙に描いてある赤・藍・金色のアルファベットが少しずつ バリエーションを変えながら全種類記載されています。 なので、色々な時代のものを欲しいという方には不向きです。 時代は関係なしで装飾っぽく、 モダンな感じのモノが欲しい方に向いてます。 それにしても、この本、どのアルファベットも微妙に違っていて 考えるのが大変だったろうな〜
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

画集

Western European Illuminated Manuscripts of the 8th to the 16th Centuries in 　the National Library of Russia, st Petersburg: 　France, Spain, England, Germany, Italy, the Netherlands
	こちらもいろいろな写本に説明を施したものです。 国別に分類されており、ヨーロッパだけで構成されています。 最初に歴史の解説が書いてありますが、本編に入ると解説はあまりなく、 ほとんどが写本の写真です。 お国はフランスがメインで、ほぼ半分を占めています。 国別になっているので、なんとなーくお国柄がでていて面白い。 流麗なフランス、躍動感のあるスペイン、鮮やかなイタリア・・・ ぜひ、ご自分の目で確かめてください。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Illuminated Manuscripts
	最初に大まかな歴史の説明があり、そのあとは時代ごとに区切られています。 この本の特色は写真がアップなこと。 とにかくよります。よりすぎてヴェラムの毛穴！まで分かります。 そして、画家の筆先のタッチまでわかるものがあるので、 大変参考になります。 装飾主体で文字はあまり載っていませんが、写本装飾をする方は 持っていても損はないかな。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Books of Hours (Phaidon Miniature Editions)
	とても小さな本です。文庫よりも小さいぐらい。 でも、中身は素敵な写本がいっぱい。 説明文は少なく、圧倒的に写真のほうが多いです。 何か写本チックなものを一つ欲しいんだけどー という方におすすめします。 お値段もそんなにしないので、思っていたのと違っても そんなに腹が立たないですし（笑）
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Coats of Arms (Pitkin Guides)
	紋章の本です。紋章の歴史やお約束を 簡単に分かりやすくまとめてあります。 おそらく、外国の小、中学生向けに作成されたものではないかと。 紋章に興味がある方にはお勧めです。 カリグラフィー以上に紋章は本の数が少ないですし、 すぐに絶版になるから、あるうちにどうぞ。 モチロンフルカラーです。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

The most beautiful bibles (25th Anniversary Special Edtn)
	煌びやかな装飾写本のうち、聖書だけを集めた本です。とっても美しいです。 内容は天地創造など同じようなページを載せていますが、 比べてみることが出来たりして面白いです。 ページ全体を写したり、装飾部分に寄ってみたりと偏ってないので、 文字が見たい方にもお勧めです。 写真が主で解説は少しだけでお得感はあります。 ただ、この本はデカクて厚くて重いので、どこかの本屋さんで見かけても 配達を頼むのがベストかと思います。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

French Illuminated Manuscripts in the J. Paul Getty Museum
	写本のコレクションで有名なポール・ゲッティ美術館のフランスの 写本を集めた本になります。 解説が前半にあり、あとは全て写本の写真です。 もちろんフルカラーで綺麗な印刷です。全体の写真が多いですが、 ググッと寄って大写しにしたページもあります。 書体はカロリンジャン、アーリーゴシック、ゴシック、バスタルダが 書かれたものが載っています。華やかなゴシック体の写本が多いです。 文字も少なく、図版ばかりだし、時代も多岐にわたっているので、 何か一つ写本系の本が欲しい方にオススメ。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Illuminated Manuscripts From Belgium and the Netherlands in the J. Paul Getty Museum
	写本のコレクションで有名なポール・ゲッティ美術館のベルギー・ネーデルランド （今のオランダ辺り）の写本を集めた本になります。 解説が前半にあり、あとは全て写本の写真です。 こちらもフルカラーで美しい本です。欄外の花模様が素敵な本が多いためか、 全体の写真が多いです。 書体はゴシックとバスタルダがほとんどです。 お花の欄外模様が美しいものがたくさん載っているので、 お花好きで写本装飾好きな方におすすめです。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Italian Illuminated Manuscripts In The J. Paul Getty Museum (Getty Trust Publications: J. Paul Getty Museum)
	写本のコレクションで有名なポール・ゲッティ美術館のイタリアの 写本を集めた本になります。解説が前半にあり、あとは全て写本の写真です。 こちらは全体の写真よりドアップの写真が多いです。 特にイニシャルの写真は参考になりそう。細かいとこまでよく見えます。 歌っている人の歯までちゃんと描かれてるのが分かりますよ。 文字はほぼルタンダです。華やかで明るい色彩でフルカラーで良かったって思える一冊。 アップの写真が多いのでトレースして作品を作ってみたい方にオススメ。 いい資料になると思います。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い

Illuminated Manuscripts of Germany and Central Europe 　in the J. Paul Getty Museum
	写本のコレクションで有名なポール・ゲッティ美術館の ドイツ・中央ヨーロッパの写本を集めた本になります。 解説が前半にあり、あとは全て写本の写真です。 ロマネスクあたりのもが多く、ゴッツイ感じの写本が多いです。 なので書体はアーリーゴシック・ゴシック・バスタルダがメインです。 全体の写真が多いですが、アップの写真もありますよ。 後半の方には繊細な写本と共に、これも・・・？みたいな漫画のようなのも載ってます。 初期の頃の素朴な味わいの写本がお好きな方にお勧めです。 まぁ、このシリーズは全部オススメですけどね。
	見本文字・絵が綺麗	写真・絵が多い