ギャラリー


きっかけは作品展の為に大量に書いた提出しなかった作品達でした。コレ、ちょっと勿体ないよね。
本にして綴じちゃう?それじゃ今まで書いてきた沢山の書体も一緒に綴じて見本帳を作ろうか!
軽いノリで始まったこの綴じ本作り。いつの間にか卒業制作のようになり、2年半ぐらいの時間をかけて
たらたらと作り上げました。源氏物語から雪や氷が出てくる歌を集めています。
ページを通してのお約束は1.色を必ず入れる。主にパステル使用。2.それぞれ違うテクニック・レイアウトを1つ入れる。
3.同じ紙を使用(銀色のキラキラが入っている星物語の白)です。
このお約束がかなり自分のクビを絞めましたが、なんとか達成できましたぁ\(^o^)/
書体のご紹介にもちょうどいいので、ご紹介したいと思います。順番は私が習った順番です。

これらの作品たちを「これ、私が書いたの!てへ!」とか勝手に画像を使用する等ということは
絶対にしないでくださいね。ややこしいコトになるので。練習してもっと素敵な作品を書けるようにしよう!君ならできる!



表紙とか



表紙も手作りです。
厚めの紙にパステルで色付け、
のりとジェッソか白いアクリル絵の具
だったかな・・・どっちか忘れた。ゴメン。
それらを同量ずつ混ぜたものを
上から塗ります。
乾かないうちに、櫛や楊枝等で
これまた好き勝手に模様を付けて
乾けば出来上がりです。
こちらはホテルで貰った櫛を
太くなってしまう先をへし折り、
全て均等な模様が出るよう
細工して使いました。






表紙を開けると見返しです。こちらに
出来上がった日付を入れました。
随分時間がたってしまったのが
バレテしまいました。あはは〜
紙は作品用紙と同じく星物語の
紺色を使いました。
濃い色のほうがキラキラがよく見えますね。








各ページの前に作品を保護するために
トレーシングペーパーも一緒に
綴じこんでいます。
結構な厚さになってしまい、
苦労しました。










イタリック体



おそらく日本でカリグラフィーを習うと
大体の方が一番最初に触れる書体です。
少し斜めになっていて書きづらいんですが、
アルファベットが母国語でない日本人にも
見やすく読みやすい書体ですよね。
文章の中の「yuki」の部分を大きくする
レイアウトにしてあります。








アンシャル体



途中でテキストの改訂が行われて、
アンシャル体は新と旧で書き方も
見た目も変わりました。
なので、両方とも書いてみました。
こちらは旧テキストのアンシャル体です。
iやkの文字の入りが鳥のくちばしのように
尖がっていて、2画で書きます。
冒頭の「Yuki」を大きく書くレイアウトに
しています。







こちらは新テキストのアンシャル体です。
文字の入りは旧テキストよりも
尖っておらず、1画で書きます。
古い時代のタイプだそうですよ。
こちらは冒頭のYだけ大きく書く
レイアウトにしました。









ハーフアンシャル体



こちらは旧テキストだけの書体でした。
今はカロリンジャン体が代わりに
入ってきました。頭でってかちな見た目は
似てますが、書いてみると別物です。
特にXハイトの小さいこと!
小さい中でペン先をちょこちょこ
動かすので、小さい文字はあんまし
書きたくないなぁ。
こちらは優しげなナミナミな
レイアウトにしました。





ゴシック体



写本が華やかなりし頃の書体です。
書いていると目がチカチカしてきますが
カッコいいよね〜!
こちらは下にアクリルで大きく書き、
その上に小さい文字を書きました。
普通は重なるところが滲んだりしますが、
この作品は何故か重なっていない箇所が
滲みました。ガーン。
本来なら綺麗な直線のはずなのに、
ちょっとモコモコしてます・・・くすん。






クフラクチャー体



ドイツの方でよく使われたゴシック体の
仲間の書体です。こちらも新旧テキストで
大きく変化したので2つ作りました。
これは旧のほうです。MやNの大文字の
丸がどーしても上手く書けなかったなぁ。
たまに上手くいくと嬉しかった♪
こちらは大きな文字と小さい文字との
コントラストをつけたレイアウトです。
ついでに右揃えにしてみました。








こちらは新テキストの書体です。
私はこちらのほうが好きです。
だって書きやすいし、二股に分かれている
セリフがカッコいいんじゃん!
真ん中あたりが光が当たって薄く、
外側に行くにしたがって濃くなってという
グラデーションになっているんですが・・・
写真になるとよく分らないですね。
ガックシ。






ローマンキャピタル体



一番文字間が重要な書体です。
難しいです。シンプルなものが
一番難しいのです。
マスキングインクで白抜きしたんです。
でもね、マスキングインクに薄く黄色を
付けておいたら、その色が残って
しまったんですよ。仕方がないので
黄色く色鉛筆で塗リましたよ。
余計なことはしない方が
いいってことですな。






ファンデーショナル体



読みやすくってカワイイ書体です。
ローマンキャピタル体とセットでよく
使用されます。
円形のレイアウトに挑戦しました。
最初のガイドラインをひくのが
大変ですが、そこをクリアすれば
なんとなーくできちゃいます。
右上と左下の端っこにバランスを
とるため、銀色で円形状に書いてあるの
分ります?






カッパープレート体



華麗でとても人気のある書体です。
専用のペン軸に先の尖がったペン先を
使用して書きます。
微妙な力加減が必要とされるので
とても難しいです。ハイ、苦手です。
それぞれの文頭に来る頭文字を大文字で
大きく書くというレイアウトにしてあります。
後から見るとフローリッシュを
入れればよかったかなと思います・・・。
早く終わりたかったので全くそんな考えが
思い浮かばなかった。




ルタンダ体



イタリア等の南ヨーロッパでよく使われた
書体です。ゴシック体よりゆったりと
していて読みやすくコロンとして
可愛いのでお気に入りの書体。
ステムの下部分が平らになるように
書きながらペン先の角度を動かしていく
という高度な技が必要になります。
ガッチリ写本のレイアウトで最初の
大文字をアルミ箔でギルディング
してあります。
下の雪の結晶模様はスタンプです。
その上からパステルで色つけたら
上手い具合に乗ってくれました。




ゴシサイズドイタリック体



名前からも分るとおり、ゴシック体と
イタリック体を合体させた比較的
新しい書体です。
迫力があり押し出しの強い書体ですが、
読みやすいので好きな書体の一つです。
レイアウトを左揃えと右揃え両方にして
隙間に雪の結晶を飛ばしてあります。
モダンな感じになって他のとは少し違う
テイストになりました。







ラスティック体



大変古い書体です。書きながら
ペン角度を変える高度テクニックを
駆使して書かれています。
書き始めのくちばしのような形がなかなか上手く出来ないんだよねぇ。
レイアウトはシンプルに真ん中に
2行で書き、周りに薄い色で
こだまが響くように数行書いています。








ヴァーサル体



組み立てて書いていく古い書体です。
ヴァリエーションはとてもモダンで
カッコイイんですが、基本はシンプル
なので少しでもバランスが崩れると
悲惨です。おそらく1年弱ぐらいは
やってたんじゃないかな?
とーーーーっても苦労しました。
もう、あんまし見たくない・・・。
「O・U・C」の文字の太いところを
ピンクの透明水彩で色をつけてます。
少しでも色味が入るとふわっと
明るくなりますね。




カロリンジャン体



こちらは新テキストになってから
入ってきた書体です。私は旧テキストで
勉強していたので、先生に頼んで
レッスンしてもらいました。
ちょっと気を抜くとヘタクソな
イタリック体になる書体です。
雪の結晶や小さな丸をたくさんエンボス
してあるの分ります?実は教えて
もらっていた先生がエンボスがお得意な
先生だったので、最後にどーんと
エンボスを使いました。
これだけやると楽しいですよ〜。




バタルドゥ体



これがこの冊子をつくるきっかけに
なった作品となります。
スクールでは基本のテキストには
ありませんが、参考書を引っ張りだして
先生に見てもらいました。
参考にしたテキストや写本たちから
自分が書きやすいように調整して
オリジナルテキストも作ったんですよ!
レイアウトは無難に左揃えに
左側に色を付けてあります。なんだか
無難すぎて面白くなぁい・・・。




裏表紙とか





こちらは裏表紙です。
糸を通してある穴の大きさに
苦労の後がうかがえますな。
表紙と同じようにして作ったモノです。












アップで見ると櫛でつけた模様が
はっきりと分ります。
上に白い色が乗るので、下の色は
かなり強く塗ったほうがいいです。









結構厚くなってしまったため、
バランバランしないように余った紙で
帯を作りました。上下のブルーの部分は
家にあったマスキングテープを
貼ってあります。補強とアクセントを
兼ねてます。










テンプレートのpondt

inserted by FC2 system